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いまいちなまいにち

読めば分かる。これが「いまいちな人間」だ

泥の城 2

電話を掛けた先は児童相談所だった

 

 

"そこ"がどんな場所かは痛いくらい分かっていた

 

 

呼び出し音を意識の外側で感じながら

様々な葛藤が耳の中で交錯する

 

"無責任"

 

"責務"

 

"当たり前の幸せ"

 

"幸せって?"

 

 

 

何かを期待していた訳ではない

 

でも

 

今の生活が続けばきっと色んな事が破綻してゆく

これは予感というよりは確信に近かった。

 

毎日、同じ様な朝食に夕食の献立や

子供たちとの会話に心が付いていかなくなる感覚

 

考えても考えても何も浮かんでこない

 

ハッキリと見えていた家族という名の城は

ゆっくりと、ゆっくりと溶けて

 

 

遠くに見える小さな丘のようだった