れもんむかしばなし(にほん昔話)
レモン星人がこの地球に降り立ったのは
今から47年ほど前の事だった。
当時は記録的な飢餓に見舞われ
人々は皆、食料を奪い合う日々を送っていた。
トシーギさんという村の青年もまた
腹を空かせる暮らしを送っていたのだ…。
「あー、鯨ベーコン食べたいっちゃ…。」
そして村の男衆が
今後の食糧について話し合いをする為
集落場へ集まった時の事だった…。
ドカン!!
一帯を包む轟音と激しい地割れが起きる。
「…ん!?何かあの辺り、光ってないか!?」
トシーギさんは一心不乱に走った!
危険予知も考慮してヘルメットも装置して。
その光の発する場所へ到着する…。
落下した隕石の影響なのか
地面に大きな穴が空いている。
そこを、恐る恐る覗き込む…。
「な、何だコレは…?」
(何故か鉄骨が出現)え
そこには見たことのない生き物が居た
それは、妖精にも似た姿形をしていた。
トシーギさんは息を殺して見守っている。
だが、運悪く
目の前のボルトを落としてしまう。
カンッ!!
その生命体はトシーギさんに気付いた。
ダレダ!?
逃げるにも態勢が悪い
トシーギさんは観念して下へ飛び降りた。
スタッ!!
オマエ、テキナノカ?
メロンセイジンカ?
その手には固く
レモンが握られていた。
下手に刺激をしたら
その手を目に擦り付けてくるかもしれない。
あまりに危険な行為だ…。
ヘルメットは頭は守れても顔までは守れない。
取り敢えず、誠意を見せてみよう。と
トシーギさんはヘルメットを脱ぎ捨て
その生命体でも分かるように
身振り手振りで自己紹介をした。
「オレはここの村の人間だ。…そして、この手に持ってるのは最近、村で流行ってるセクシーな人形だ。…良いだろ!」
その生命体はトシーギさんと、
その人形にもの凄い興味を示している。
「…オレはトシーギさん。…お前の名前は?」
…レモン3号。
「そうか!お前はレモン星人なんだな!
…よし、お近づきの印に一杯やろうじゃないか!」
そう言うと、トシーギさんは
レモン星人を村の酒場へ連れて行き
ある飲み物を注文した…
…あれ?村って食糧不足じゃなかったか?え
まぁ、いいか。
「さぁ、飲め!これはこの村で作ってる
[氷結]って名前のレモンジュースだ!」
恐る恐る、口を近付けるレモン星人。
そして一口…また一口。
コレ、ウマッ!!
オレニイチバンアウ!
そうして、レモン星人は
この地球に住み着く事になり、トシーギさんとは
無二の親友となって今現在でも建設業として
地球の発展に貢献しているのでした。
めでたし、めでたし。何
流石に頭が回らなくなってきました。え
では、おやすみなさい。また明日